しんどい夏バテ解消法!自律神経を整えて夏を乗り切りましょう

今年の夏は、記録的な暑さが続く見通しだそうです。

気象庁の予報によると、ラニーニャ現象(南米ペルー沖の海面水温が平年より低くなる)によって、北・東・西日本で暖かい空気に覆われやすくなり、高温になると予測されています。

猛暑日が続くと、だるくなったり、疲れやすくなったり、胃腸の調子が悪くなるというような「夏バテ」は、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。

今回は「夏バテ」がなぜ起きるのかと、「夏バテ」の対処法を考えてみたいと思います。

目次

「夏バテ」は自律神経の働きと密接な関係

自律神経とは?

自分の意志とは関係なく、体を調整してくれている自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれアクセルとブレーキの役割でバランスを保っています。

心臓を動かしたり、呼吸をしたりすることは無意識に行っていますし、意識して呼吸や腸の動きをコントロールすることは、大変困難なことです。

自律神経は私たちの意志ではなく、外部からの影響や様々な情報によって自動的に調整している神経なのです。

体温調節の乱れ

自律神経は内臓機能をコントロールし、体温調整をする働きがあります。

交感神経は体温を上げたり、心拍数を上げたりする神経で、副交感神経は反対に体温や心拍数を下げて、リラックスさせる働きがある神経です。

でも、自律神経が乱れてどちらか一方の働きが強くなったり弱くなったりすると、体の調整が取れにくくなってしまいます。

脳の働き

自律神経は脳の視床下部というところで、コントロールされています。

脳の温度は通常37度前後に保たれていますが、猛暑の体温調整のため脳は多くのエネルギーを使って自律神経を調整しています。体温調整する脳の仕事が多くなってしまうと、脳は他の仕事ができなくなり、すると微妙な体の調整がうまくいかなくなり、胃腸の不調や目まいなどがおきやすくなってしまいます。

「夏バテ」に負けない対策

①良質なエネルギー補給

まずは脳をいたわることです。量を取ることよりも質の良い食事をとることが大事になります。胃腸にやさしい良質なエネルギー補給に努めましょう。

②良質な睡眠

情報過多な現代は、脳にとって過酷な環境です。眠りに入る前の時間にスマホを触る習慣があると、脳を興奮させて交感神経が刺激されやすくなってしまいます。スマホを触らないと決めて意識することも必要かもしれません。夜になっても気温が高いような体温調整が難しい日は、エアコンも適度に使用して深部体温を下げることで、入眠に導かれます。

③適度な運動を持続する

運動することで交感神経と副交感神経のバランスがとれると言われています。特に「夏バテ」防止には、有酸素運動が適していると言われます。有酸素運動には、ジョギング、自転車、散歩、水泳などがありますが、気温の高い日中に激しい運動をすると大量の発汗で、かえって自律神経のバランスが乱れ疲労を助長させてしまいます。

激しい運動ではなくても、家の中でもできるスクワットやストレッチ効果はあります。出来るだけ家の中をこまめに歩くようにして、身体の血流をよくしましょう。血流がよくなると自律神経のバランスがとれて脳がリラックスします。

(出典)
「面白いほどわかる自律神経の新常識」久手堅司監修
「自律神経失調症」一般社団法人日本臨床内科医会


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